もう満足だった。何もかもがどうでもよくなった

目に見えない粒子が粒となり魂となる

量子体といってもいいかもしれない

もう疲れた。

どこかに転生するなら

あそこがいいな........

 

それから100年が立った

 

故郷はエルニーニョ現象により年々気温が上がっていった結果

天候は不安定。雨は段々とひどくなり、

山火事が延焼し続けて行き、ウイルスが流行。

病に犯され飢えて行き、砂漠と化した。

政府は火星に移住しよう計画を

進め、あれから100年が立ったらしい。

「ここは........」

胎内記憶..........

精子卵子の結合により、細胞分裂が始まり、赤ちゃんはお腹の中で大きくなっていく。

お腹の中にいて記憶に残っている

一般的には2歳〜6歳を迎えると子供は自分はこうして生まれてきたんだよ

と語り出すらしい、けど数時間後にはそんな話したっけ?と疑問符を浮かべながら

首を傾げるらしい。お空の上で彷徨いながら母を選ぶと言う。

実際にある話。自分が生まれる前は野菜ばかり食っていてよく

歌も歌っていたよと母に話すと「え〜〜!?そんな事してないよ〜?」と言う。

「してたよ〜。僕が覚えてる」と親戚と年に一度集まってはたまに同じ話をしていた。

 前世の記憶とたどり着いた現在を持ち合わせながら進んでいく

2200年